スケートボード・オリンピック予選「WST: ドバイ・パーク2024」日程・注目選手・ライブ配信 日本から13選手参加

パリ 2024

2月25日〜3月3日に行われるワールドスケート主催の国際大会「スケートボードWST: ドバイ・パーク」。オリンピック予選第1フェーズの最終戦に位置づけられる本大会の注目ポイントを探った。準決勝からはOlympics.comでライブ配信予定。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
kokona hiraki
(2023 Getty Images)

アラブ首長国連邦ドバイで2月25日に始まった「スケートボードWST: ドバイ・パーク2024」。3日間の公式練習を経て、28日に女子オープン予選、29日に男子オープン予選が行われ、3月1日準々決勝、2日準決勝、3日決勝と続く。

この大会は夏に迫るパリ2024オリンピック予選を兼ねて実施されている。スケートボード・パークのオリンピック予選はこれまでに3大会が行われており、第4戦となるこのドバイ大会をもって予選の第1フェーズが終了。大会後に発表される世界ランキングや、各国の上限(最大6選手)、開催国枠などが考慮されたのち、男女それぞれ44選手が第2フェーズとなるオリンピック予選シリーズ(OQS)へと進む。

スケーターたちはこの44枠を目指し、このドバイ大会で難易度の高い技やランに挑戦する。大会の見どころや日本代表選手、ライブ配信情報をまとめた。

スケートボード WSTドバイ・パーク2024 注目選手

スカイ・ブラウン不在の女子パーク、日本勢の活躍は?

女子パークでは、世界ランキング1位で現・世界女王の開心那(ひらき・ここな)、2位の草木ひなの、6位の四十住(よそずみ)さくらがランキング上位に入り、ドバイ・ハーバーに設置されたスケートパークで表彰台争いを繰り広げることになるだろう。

開は、オリンピック予選第2戦となった5月のアルゼンチン大会で表彰台を逃す悔しさを味わい、10月のパーク世界選手権(イタリア・ローマ)では優勝してランキング1位に浮上した。一方、同2位の草木は、オリンピック予選3戦連続で決勝進出を果たし、世界選手権では準優勝。今大会でも表彰台争いの筆頭に挙げられるほどに成長した。

さらに東京2020オリンピック金メダリストの四十住さくらは、現在ランキング6位でドバイ大会の予選が免除されるシードを逃しているが、それでも高い技術と安定感のある滑りで観客を沸かすことだろう。

このほか、スケート大国ブラジルのライカ・ベンチュラ(同4位)、5位のミナ・ステス(アメリカ合衆国)らが上位を目指す。また、昨年11月の日本選手権で草木に続いて2位、3位となった長谷川瑞穂、17歳の貝原あさひにも注目。長谷川は13歳ながらも2023年夏のXゲームズ・カリフォルニア大会で準優勝に輝いた実力を持つ。

なお、女子パークで圧倒的強さを誇る世界ランキング3位のスカイ・ブラウン(英国)は、サーフィン競技でのオリンピック出場を目指し、現在プエルトリコで開催中のISAワールドサーフィンゲームズに参戦しており、ドバイ大会には出場しない。ブラウン不在の中、誰が一層の輝きを放つのだろうか。

日本からは女子パークに7選手が出場する。

永原悠路、2大会連続の決勝進出なるか?

男子パークでは、ローマで行われた白熱の世界選手権で16歳のギャビン・ボットガー(アメリカ合衆国)が優勝。世界ランキングでは1位のジャガー・イートン、3位のテイト・カリューに続く4位に立ち、競争が激しい米国のオリンピック代表争いを優位に進めている。

その世界選手権ではブラジルのルイジ・チニが準優勝、カリューが3位。チニは怪我のため今大会を欠場するが、2020年東京オリンピックのメダリストのキーガン・パーマー(オーストラリア)やペドロ・バロス(ブラジル)、世界ランキング2位のオウグスト・アキオ(ブラジル)が加わってスケートボード・パークの華々しいショーを繰り広げること必至だ。さらに、日本の永原悠路は世界選手権で決勝進出を果たし、世界ランキング12位に浮上した。2大会連続での決勝進出なるかが注目される。

日本からは男子パークに6選手が出場する。

スケートボード WSTドバイ・パーク2024 日本人選手一覧

男子パーク参加選手

  • 永原悠路(18)
  • 栗林錬平(18)
  • 笹岡建介(24)
  • 天野太陽(15)
  • 志治群青(12)
  • 櫻井壱世(15)

女子パーク参加選手

  • 草木ひなの(15)
  • 菅原芽依(16)
  • 長谷川瑞穂(13)
  • 貝原あさひ(17)
  • 中村貴咲(23)
  • 四十住さくら(21)
  • 開心那(15)

スケートボード WSTドバイ・パーク2024 日程・ライブ配信情報

シード選手を除くスケーターがオープン予選に参加し、シード選手および予選上位選手の合わせて32選手が準々決勝に進む。準々決勝ではスケーターの数が半分に絞られ、トップ16が準決勝に進出。ここでさらに半数となり、8人が決勝の舞台に立つ。

以下、スケートボード WSTドバイ・パーク2024の日程。準決勝・決勝の模様はOlympics.comでライブ配信予定。お見逃しなく。

2月25日(日)

  • 女子・男子公式練習

2月26日(月)

  • 女子・男子公式練習

2月27日(火)

  • 女子・男子公式練習
  • シード選手公式練習

2月28日(水)

  • 8:00〜13:55(日本時間 13:00〜18:55)女子オープン予選
  • 14:05〜15:30(日本時間 19:05〜20:30)シード選手公式練習

2月29日(木)

  • 9:00〜12:55(日本時間 14:00〜17:55)男子オープン予選ヒート1〜4
  • 13:00〜14:25(日本時間 18:00〜19:25)シード選手公式練習
  • 14:30〜20:25(日本時間 19:30〜25:25)男子オープン予選ヒート5〜10

3月1日(金)

  • 15:00〜17:15(日本時間 20:00〜22:15)女子準々決勝
  • 17:20〜20:55(日本時間 22:20〜25:55)男子準々決勝

3月2日(土)

  • 15:20〜17:25(日本時間 20:20〜22:25)女子準決勝…Olympics.comにてライブ配信予定 📺
  • 18:20〜20:25(日本時間 23:20〜25:25)男子準決勝…Olympics.comにてライブ配信予定 📺

3月3日(日)

  • 18:00〜19:00(日本時間 23:00〜24:00)女子決勝…Olympics.comにてライブ配信予定 📺
  • 19:05〜20:05(日本時間 24:05〜25:05)男子決勝…Olympics.comにてライブ配信予定 📺

これらをお気に入りに追加
Kokona HIRAKI
Kokona HIRAKI
四十住さくら / Sakura YOSOZUMI
四十住さくら / Sakura YOSOZUMI
スケートボード
スケートボード
日本
JPN
もっと見る

こちらもチェック